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自作コンチョ part1

20160505_014_800
今回はコンチョ作りにチャレンジしてみました。
普通にレザークラフトの本なんか見ると「自作コンチョ」の工程は
1.古銭をドーム状に曲げる
2.曲げた裏面にシカゴスクリューをロー付けする
3.磨く

というような感じなんですが、それだけでは詰まらないので、一から作ってみることにしました。
まずは真鍮のエッチングです。

以前、プリント基板の自作なんかもやってましたので、エッチング液を使った段取りは判っています。
ただ、銅箔の回路が単純に遮断されればいいプリント基板と違い、意匠がきちんと残る
さらに浸食深さをある程度確保する必要があるのが難しいところかなと思います。

まずはデザイン画を作成し、それを真鍮板上にマスキングとして貼り付ける訳なんですが、
今回は市販されている「パターン転写シート(Press-n-Peel)」を使いました。
これにレーザープリンターで印刷し、それを真鍮板にアイロンで熱転写するとトナーが転写されて
それがマスキングとなるっていう寸法です。
20160402_006_800

転写後、剥がすとこうなります。抜けがある箇所はレジストペンで修正します。
20160402_009_800

これをエッチング液に漬けてマスクされていない部分を腐食させていきます。
液の温度を40℃程度にした方が反応が早いと言うことで、洗面ボウルにお湯を張って
そこで作業しています。
このエッチング液は金属を腐食させるので、絶対にそのまま流してはいけません。
消石灰などで中和処理して、セメントで固化させて処分します。
また、エッチング液は1回限りでは無いので、容器に戻して複数回使用できます。
20160402_012_800

ここで、どの位の時間漬けておけばいいのか?今現在その位の深さで浸食が進んでいるのか?
ここら辺がある程度経験しないと難しいですね。
この時は洗面所を占有して作業していたため、途中で退去命令が出て1時間チョイで中断しました。
もう少し、深く彫り込みたい感じです。
20160402_013_800

次に、これを丸く切り出します。彫金用の糸鋸と専用の刃があるとの事なので、御徒町のお店(シーフォース)まで買いに行きました。

切り出し作業にかかりましたが、これが難しい。真鍮板の厚さは2mm、とにかく刃が折れる。
円盤を2枚切り出すだけで、8本折れました。(^^;
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なんとか切り出した円盤を、バーナーで焼いてなまし、ドーム状にするための打ち台と打ち出し棒を使い成形します。
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20160410_046_800

ドーム状に成形できたら、次はシカゴスクリューをロー付けです。
最初にフラックスを塗って、バーナーであぶり水分を飛ばします。
そこにネジを置いて、周囲にほんの小片に切った銀ろうを置いて再びバーナーであぶります。
本体とネジの双方が同じ温度になって、銀ろうの融点を超えるとスッとすきまに流れ込んで行く感じです。
20160410_050_800

この後、「ディクセル」という薬品を使って酸洗いします。
次に「黒染め液カラス」を使い、黒く染めてしまいます。
20160416_004_800

ここから文字や外周部のみを磨いて、文字をクッキリ浮き上がらせる、ってなはずなんですが、
残って欲しい部分も黒い色が落ちてしまいました。(^^;
20160416_007_800

part2へ続く...

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コメント

とても解り易くて参考になりました。
コンチョの自作が出来たら、革細工の幅が何倍にも広がりますね。チャレンジしたくなりました。

>服部さん
実はまだ満足のいく仕上がりになっていないんですよ。
堀込みの深さをもう少し深くしたい、と思ってます。
今現在でpart3くらいまでの試行錯誤していますので、徐々にUPしていきますので、ご参考になれば。

私自身、そろそろ方法を確立できないと、飽きて来ちゃうかもなぁ。(笑)

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